クリニックから提携エッグバンクのリストを貰いました。
15ヶ所以上あるバンクエージェンシーの中から1つに絞るのは大変な作業かと思いましたが、ここはアメリカ。まずは日本人の卵子を持っているエッグバンクが1つしかなかった。。。
ある意味、すぐ絞れてよかった??選択肢少なっ!
早速、サンディエゴにあるAsian Egg Bankにお問合せをしました。
なんと日本人の方が勤務されていて日本語で相談ができることに少しホッとしました。
Asian Egg Bank (アジアンエッグバンク)
まずはEmailでお問合せをして、コンサルテーションの予約をしました。
日本人担当者のMikaさんと電話でコンサルテーションをし、今までの治療結果や希望の卵子の数、人種などを共有。
今まで卵子提供を考えたこともなく、何も知らないまま登録をしたので分からないことだらけでしたがMikaさんは丁寧に分かりやすく説明してくれました。
卵子提供に関する質問
無料登録するとAsian Egg Bankのドナーリストが閲覧できるようになります。
冷凍かフレッシュか、人種や血液型などでフィルターをかけて絞っていきます。
名前や出身地以外の細かいプロファイルが見られます。名前は非公表で番号で区別するようになっています。
写真、年齢、血液型、身長、体重、目の色、髪質、学歴、採卵回数、趣味、特技、家族構成、家族の病気、ドナーになる動機、遺伝子テストなど。
ドナーさんによってはショート動画で自己紹介なども公開されています。
絶対に譲れない条件は、日本人、同じ血液型、同じくらいの身長、自分に似た容姿でした。
大勢のアジア人のドナーさんが登録されていますが、日本人のドナーさんって本当に少ないんです!
やっぱりドナーになるのに抵抗があるのか、まだまだ日本人には親しみが無いのか。
すでに冷凍保存されているドナーさんは2人しかいませんでした。。。
二者択一??
私の思い描いていた光景はずらーっと並んだリストの中から選ぶのに苦戦するイメージだったのに選択肢が少なすぎる。
自分の希望と一致するドナーさんいないし。何を妥協するか。
中国人や台湾人のドナーさんはきれいな方がたくさんドナーになってらっしゃいます。でも私の場合、夫がメキシコ人なのでこれで日本人以外の人種を選んでしまったら私と人種のつながりも無くなってしまうので私の場合はそこは妥協したくないです。
ちなみに私はB型、身長170㎝。
まずは担当者に気になることを質問。
金額がもちろん気になりますよね。
回答は本当、食料品の買い物をするような感覚でビックリ。金額だけは莫大ですが。。。
卵6個、手続き料、送料込々で$19,500 (日本円で約291万5000円)。
たかーーーー!!ってか相場が分からないけど。。。
6個中1個も受精卵にならなかった場合は1個受精卵ができるまで補償されてます。少しだけ安心。
お金もそうだけどあと気になるのは血液型。夫と私の血液型から何型が産まれるかとかはもう気にしていられない。それは置いておいて、私と異なる血液型のドナーさんから取った卵子を受精卵にして私に移植しても私の身体が拒否反応を起こしたりすことはないのかとても不安でした。
Mikaさんからの回答は影響ないので心配ないとのことでした。
それから、6個セットとは1人のドナーさんから6個を購入しなければならないのか、もしくは複数のドナーさんから購入可能なのか。
回答は複数のドナーさんから数個ずつで6個にしてもオッケー。
ただ、複数個受精卵が出来たとして凍結をしておいて第2子が欲しいと思ったときに異なったドナーさんからの卵子を使用すると第1子と第2子の母親の遺伝子が異なることに抵抗をもつレシピエントさんもいるらしい。
複数のドナーさんから提供してもらった方が成功する確率はあがるのか。
統計結果では変わらないとのこと。
なるほど。。。確かに。。。勉強になるわ。
ドナー選択
2人しかいなかったのそのうち私と同じ血液型、B型の日本人を選択。容姿は全然私に似ていないし身長も小さなドナーさんだったけどそこは妥協。
早速にMikaさんに連絡。
卵子は冷凍が2個しか残っていないのであと4個を待つか他の人種から4個購入するかと提案がありました。
え、2個しかないなんてほんとついてない。あ、でもあと1人いるじゃん。もうこうなったら候補から外れていたけどあと4個はもう1人の日本人からの購入を希望しました。
がしかし、すでに4個は他のレシピエントさんからの購入が決まってしまったらしい。
がーーーん。じゃ、待つしかないじゃない。ってかいつまで待つのよ。。。
取り合えず2個だけキープしてもらいました。でも6個すべて集まらないと手続きは進められないらしいので待つしかない。
翌日の夕方Mikaさんから連絡があり4個の購入のキャンセルがあったので私がもらえるチャンスが戻ってきたらしい。
急だったので1日だけ考える時間を貰いました。
やったーーー!やっと合計6個だ!
でも一生背負う重大な選択だからきちんと考えなきゃ。夜ずーーーっと悩んで悩んで悩みました。
買う!!決めた!
翌朝、私が連絡する前にMikaさんから電話があり電話に出ると、キャンセルしたレシピエントさんがやっぱり購入を決断したという知らせでした。
え!噓でしょ。だって1回キャンセルしたんだから私優先じゃないの?と心の中で訴えていましたが、Mikaさんから私より前に1度手続きを進めていたレシピエントさんなので申し訳ないですが今回はそちらを優先させていただきます。とのこと。
ちょっと待ってよーー。そりゃないでしょ。昨晩めちゃくちゃ考えてやっと決断したのに。。。
最後の願いを込めて、何個か残っていないんですか?と尋ねたけどそのドナーさんの残りの卵全てその方の購入が決まってしまったとのこと。
何これ。エッグドナーを使えばすぐに妊娠できるのかと思いきやここでまた壁にぶつかるわけ??
また一気に不安と焦りを感じ始めました。
取り合えず、リストの中で採卵が決まっているドナーさんでいつ頃購入可能なのか問い合わせました。
3か月以内に約4人の日本人ドナーさんが採卵予定でした。
そのドナーさん達の情報をリストでじっくり調べ気に入ったドナーさんを1人選びMikaさんに連絡。
そのドナーさんは約3週間後に治療開始らしい。
そのドナーさんは身長約163㎝、綺麗な容姿で血液型A型。カナダ在住らしく英語堪能で英語での自己紹介動画がアップせれていて好印象でした。
3.4週間なら待つ覚悟でわくわくしていました。
エッグバンクよりアップデート
10日ほど待ったあと、Mikaさんから連絡あり。
採卵準備に入る予定だったドナーさんが急遽延期になったというお知らせ。
日本にいる祖父の容態が悪く、日本帰国して長期滞在するのでいつ渡米できるか未定らしい。
ことごとく運から見放された私。祖父の体調不良なら起こる気にすらならないし、それは私でも延期して祖父のそばで介護するわ。
Mikaさん曰く、待っていてもいつになるか分からないから、他から探したほうが良いと言われました。
ドナー探しにこんなに苦戦するなんて思ってもみなかった。
でも落ち込んでられない。Mikaさんから最新のドナー採卵情報を貰い早速リサーチ。
すると、私好みのドナーさん発見。
血液型AB型、身長163cm、29歳、少しギャルなタイプ、英語堪能。こちらのドナーさんも英語での自己紹介動画があり好印象。
遺伝子疾患や家族の病歴など見ていくと、祖父母が肺がん。ここだけ引っかかる。。。
すごく考えたけど肺がんがもしかしたら遺伝ではなく喫煙との因果関係があるかもしれない。
ネガティブなことを考えるときりがないもん。
このドナーさんに決定。
後日、Mikaさんに報告。
約3週間後、Mikaさんあからアップデートで採卵確定したとのこと。
やったーーー!!ついに、ついにドナーさん採卵なのね!大変だろうけど頑張って!
それから更に約2週間後、結果は採卵数なんと39個!!!
本当にそんなに取れる人いるんだ!?これは期待大だわ。
Mikaさんから手続きを進めるのにあたり最終確認でレシピエント1から2個、レシピエント2から4個で決定でいいいですかと聞かれ、また迷ってきました。
以前、Mikaさんから複数のドナーさんから6個でも1人のドナーさんからでの確率に差はない。第2子を考えるなら遺伝子を統一させたいかというのを思いだし、レシピエント2さんから全て6個購入を決めました。
購入手続き
夫はもともとエッグドナーには反対で、そんな大金を支払って自分の遺伝子も残せないなら2人でのんびり暮らせばいいじゃないかという考えでした。
だた、私は言っても聞かない性格だと分かっているので何も口出ししませんでした。
契約書などは二人の署名が必要なので署名だけもらって、ドナーさん情報などは何も伝えていません。
共有するべきたというご意見もあるかと思いますが、私の個人的な考えでは私の勝手かもしれませんが、ドナーさんの写真やプロフィールを夫に焼き付けたくないのです。
このドナーさんと僕の受精卵でこの子がこんな風な容姿や性格に産まれたと思って欲しくないのです。
なので今のところ夫への公表は考えておりません。
Asian Egg Bankの同意書に二人の署名をし、あとは支払いです。
請求書をいただき翌日、銀行から$19,500を送金しました。
こおまで大金を送金するのは人生初だったので身体が汗ばみました。
無事に送金完了。
あとは、不妊治療クリニックInviaに卵子を送ってもらいエッグバングとのやり取りは完了です。